小さなコミュニティ内でのトラブルであるため、あまり広くは知られていませんが、実はマンションの駐車場では様々なトラブルが発生します。基本的にはこうしたトラブルが発生した場合も管理者や管理組合が責任を負う必要はありませんが、住民がより快適に過ごせるように、よく起きるトラブルを把握し、可能な対策を行うことがおすすめです！
本記事では実際に起きた事例をもとに、マンション駐車場でよくあるトラブルの原因や解決方法などについて解説していきます。
目次
迷惑駐車（違法駐車）によるトラブルの原因と対策
マンションの駐車場でのトラブルで最も多いと言っても過言ではないのが迷惑駐車︎（違法駐車）によるトラブルです。その裏付けとして、国土交通省の調査でも、駐車場に限らずマンション全体でのマナートラブルで必ず上位に紹介されています。
わかりやすく説明するとすれば、本来車を停車させるべきではない場所に長時間停車し、あらゆる弊害を生む行為のことです。
他人の契約駐車スペースに無断駐車するのは言語道断ですが、他にも入出庫の導線やその他の敷地に無断で駐車するパターンもあります。これは他の利用者に迷惑をかけるのはもちろんですが、緊急車両やゴミ収集車、引越し業者に宅配業者などなど、外部の車両にも影響を及ぼし、結果的に住民全体への迷惑につながってしまいます。
これについて考えられる原因は「停車しても大丈夫と思われてしまっていること」ではないでしょうか。
公道の場合では、迷惑駐車や違反駐車が行われていた場合、警察の取り締まりや罰則を受ける可能性もあり、停める方もリスクを感じます。一方で、マンションの敷地内であれば、そうしたリスクは格段に減り、まして一度や二度なら問題ないだろうという感覚を持たれてしまう可能性が考えられます。また、日頃から迷惑駐車（違法駐車）が散見される場合は、「他の人もやっているから大丈夫だろう」と考えられてしまうこともあるでしょう。
迷惑駐車（違法駐車）に対する対策
迷惑駐車（違法駐車）に対する対策はいくつか考えられますが、その中でも代表的なものをご紹介します。
- 警告文を記載した貼り紙等での注意
- 防犯カメラなどによる抑止
- 車が停められるスペースをなくす
細かく見ていきましょう。
1. 警告文を記載した貼り紙等での注意
公道などでも実施されている方法ですが、警告文を記載した貼り紙をワイパーに挟んだり、窓やタイヤに貼ったりする方法は効果的と言えます。迷惑駐車︎（違法駐車）をする人の多くは軽い気持ちで行なっている場合が多いです。しっかりと注意や警告を受けることで、繰り返さないように気をつけるでしょう。
2. 防犯カメラなどによる抑止
防犯カメラの設置などは抑止になります。また迷惑駐車（違法駐車）されそうな場所に「防犯カメラ作動中」などの貼り紙をするのも効果的でしょう。
3. 車が停められるスペースをなくす
こちらは、そもそもそういったスペースを潰してしまうという方法です。入出庫する際の導線などでは難しいですが、それ以外の停められやすい場所があるのであれば、カラーコーンなどを置いて侵入できなくしてしまうのも一つの方法です。景観を配慮をしたい場合はオブジェや植栽などでもいいでしょう。
敷地内での交通事故の原因と対策
マンション敷地内での交通事故も少なくありません。車同士がぶつかってしまうのももちろんですが、マンションに住む子供など人との接触事故も起こる可能性があります。この原因についてはマンションの規模や敷地の面積など、それぞれの環境によって異なるかと思いますが、仮に何度も事故が起きるような場所があるのであれば、原因を究明し、適切な対策を取る必要があります。
敷地内での交通事故に対する対策
敷地内での交通事故を防ぐためにできる対策で最初に考えるべきは「見通しの悪い場所をなくす」ことです。公道と同じように、暗かったり、死角があったりすれば事故が起きる可能性は高くなります。ミラーの設置や照明設備の設置などを検討し、見通しの良い環境を作りましょう。
また、張り紙などで歩行者に対しての注意喚起をすることも重要です。
駐車場不足によるトラブルの原因と対策
昨今、マンションでは駐車場不足が課題となっているケースが増えています。契約者を抽選で選んでいるマンションも多いのではないでしょうか？しかし、既存のマンションの場合は、そうした状況を把握しても対策を講じることは簡単ではありません。開発段階であれば、こうしたトラブルが多く起きていることをしっかりと理解し、設計に落とし込むなどの方法で対策しましょう。
駐車場不足によるトラブルに対する対策
既存のマンションの場合、住民の声に応じて駐車場の増設を検討するのも一つです。また、現在自走式駐車場の場合は機械式駐車装置の導入も検討することができます。機械式駐車場は自走式に比べ、省スペースでより多くの車を駐車できるメリットがあるので、駐車場不足を解決するのに適しています。
ただし、増設やリニューアルには費用がかかるデメリットもあります。その場合に考えられる別の方法としては、近隣のパーキングや敷地を借りるという方法です。そこまでしなくても良いのでは？とお考えの方もいるかとは思いますが、駐車場不足による不便さを理由にマンション利用者自体が減ってしまっては元も子もありません。出来るだけコストをかけずに問題を解決するにはこの方法も一つと言えるでしょう。
車上荒らしによる盗難や悪戯によるトラブルの原因と対策
車上荒らしによる盗難事件や、車両への悪戯なども起こる可能性があり、マンションの敷地内だからと安心できません！こうした事件が発生した場合でも、基本的にはマンションの管理組合が責任を負うことはありませんが、やはり可能な限り対策しておくことも必要でしょう。
車上荒らしによる盗難や悪戯によるトラブルに対する対策
もしも事件が発生した場合は、警察に介入してもらうのが一般的です。その際に犯人逮捕に協力できるように防犯カメラなどを設置しておくことをおすすめします。迷惑駐車の解説でも話しましたが、防犯カメラの設置や防犯カメラがあることを知らせる掲示物は、こうした犯罪の抑止にもつながります。仮に十分な対策がされていない場合、繰り返し狙われてしまう可能性もあり、そうなると住民に不安感を与えてしまいます。こうした犯罪は稀な例かもしれませんが、防犯カメラなどはその他の面でも役立ちますので、導入を検討してみてはいかがでしょうか。
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豊国ファシリティーズは世界に誇れる高い技術力と、利便性・安全性・美しさを満たす駐車場システムを提供するエキスパートです！
当社は1990年に水門の総合メーカーである豊国工業の民生部門として誕生し、機械式駐車装置をはじめ防水扉やその他産業設備の製造・販売を行ってきました。そして2010年に事業分割によって「豊国ファシリティーズ」が設立され、多段式駐車装置の総合メーカーとして実績を積んできました。
事業開始からこれまで、確かな経験と技術で時代のニーズに応える設計製作をマンション、商業施設等に提案・導入しています。
まとめ
今回はマンション駐車場でよくあるトラブルの原因や解決方法などについての解説をお届けしました。このブログでは機械式駐車場に関連する様々な情報を発信していますので、是非関連記事もご覧いただければと思います！
